七宝焼きの基本はやはり「単色盛り」。ただ、「単色盛り」だと物足りないので、フリットという粒状の釉薬でアクセントを付けてみましょう。何度か練習して釉薬の盛りつけをマスターしましょう。
また、フリットの色の組み合わせや、配置によって簡単だけど以外とおもしろい作品が出来たりします。
作り方例:フリット法「盛り付け編」
「※」は、注意点です。
今回使用する釉薬は、
A055 「青竹」
まず、筆を使って、「脱脂液(中性洗剤を薄めた物)」で表面の油分を取り除きます。
竹ホセを使って、出来るだけ均等に盛りつけ
(裏引きの時より丁寧に)
中央に釉薬を盛、縁へ向かって伸ばしていきます。足りなくなったら、中央に盛、縁へを繰り返して盛り付ける。
余分な水分は、ティッシュペーパーやガーゼなどで、時々吸い取ります。
盛り残しやムラが無いか確認しましょう。
(写真は分かりやすいように少し厚盛りになっています)
乾燥後フリットが落ちないようにするために筆で、CMCを軽く塗ります。
(せっかく盛り付けた釉薬がこぼれないように注意して下さい。)
CMCについて
釉薬を盛り付けた後、焼成用のステンレス網に乗せておきます。
今回のフリットは不透明色
出来上がりを想像しながら、フリットを置いていきます。
電気炉の上などに置いて完全に乾燥させます。
いよいよ電気炉に入れます。フリットが落ちないように気を付けましょう。
(写真は透明フリットです)
※炉内温度が高温になっています。 火傷をしないように、充分に気を付けましょう。
電気炉温度は約800〜840℃
素材を入れると温度が下がりますので少し高めの温度設定にしておきます。
電気炉に入れて、約1〜2分。焼きが甘いとフリットがモコモコして見た目も悪いので、充分溶けたのを確認して取り出します。
不透明を使うとビビットで明るい感じになります。
透明フリットを使った例
出来上がりの感じはだいぶ違います